一匹狼くん、 拾いました。弐
「仁手伝って」
紅成さんが物置から布団を取ってくる。
「あ、持ちます」
「いや。テーブルとか端に寄せてくんない? あと俊くんたちって風呂入った?」
布団を廊下に置いて、紅成さんは尋ねる。
「いや入ってない」
テーブルや椅子をいくつか、奥へ持って行く。
「じゃあ俺の部屋の風呂使わせてあげて」
優しすぎないか。
「紅成さん何か、企んでる?」
「ブハ! お前を笑顔にしようとは」
俺の頬を軽く引っ張って、紅成さんは笑う。痛いって。
布団を敷いて、紅成さんは寝転がる。
「仁も風呂入ってくる?」
手招きしてくれた。布団の中に入る。紅成さんがすぐ隣にいる。
「え、明日の朝借りていいですか」
「ん。お前体温高くね?」
横向きになっている俺の肩に、紅成さんは手を置く。
「わかんない、熱はないです」
「いや違う。あったかいって」
恥ずかしくなって、紅成さんの胸に顔を押し付ける。
「真面目だなぁ、仁は。明日一緒に、パン作るか」
したい。
「作る。おやすみなさい」
「おう。良い夢見ろよ」
背中を撫でてもらえた。子供扱いされているのが、甘えられるのが嬉しくて、涙が出る。
もう十七歳なのに。
「紅成さん……北海道でも一緒に寝て」
「え、なんて?」
笑いながら言われた。絶対に聞こえている。
「やっぱなんでもない」
「ハハ、いーよ。四人部屋探そ、ホテル」
からかわれた。でも嫌じゃない。
「紅成さん、兄弟いた?」
「弟はな。兄っぽい?」
頷く。
「うん。子供の扱い慣れてるみたいな」
「たまたまだろ。もう寝ろ」
頷いて目を閉じる。
紅成さんが本当の親ならいいのに。
紅成さんが物置から布団を取ってくる。
「あ、持ちます」
「いや。テーブルとか端に寄せてくんない? あと俊くんたちって風呂入った?」
布団を廊下に置いて、紅成さんは尋ねる。
「いや入ってない」
テーブルや椅子をいくつか、奥へ持って行く。
「じゃあ俺の部屋の風呂使わせてあげて」
優しすぎないか。
「紅成さん何か、企んでる?」
「ブハ! お前を笑顔にしようとは」
俺の頬を軽く引っ張って、紅成さんは笑う。痛いって。
布団を敷いて、紅成さんは寝転がる。
「仁も風呂入ってくる?」
手招きしてくれた。布団の中に入る。紅成さんがすぐ隣にいる。
「え、明日の朝借りていいですか」
「ん。お前体温高くね?」
横向きになっている俺の肩に、紅成さんは手を置く。
「わかんない、熱はないです」
「いや違う。あったかいって」
恥ずかしくなって、紅成さんの胸に顔を押し付ける。
「真面目だなぁ、仁は。明日一緒に、パン作るか」
したい。
「作る。おやすみなさい」
「おう。良い夢見ろよ」
背中を撫でてもらえた。子供扱いされているのが、甘えられるのが嬉しくて、涙が出る。
もう十七歳なのに。
「紅成さん……北海道でも一緒に寝て」
「え、なんて?」
笑いながら言われた。絶対に聞こえている。
「やっぱなんでもない」
「ハハ、いーよ。四人部屋探そ、ホテル」
からかわれた。でも嫌じゃない。
「紅成さん、兄弟いた?」
「弟はな。兄っぽい?」
頷く。
「うん。子供の扱い慣れてるみたいな」
「たまたまだろ。もう寝ろ」
頷いて目を閉じる。
紅成さんが本当の親ならいいのに。