俺様パイロットに独り占めされました
「すみません。お話を聞く気はなかったんですが、久遠さんを捜していて、聞こえてしまって」
「俺を捜して? なぜ」
訝し気に眉尻を上げる彼の前で、私は一度大きく深呼吸をした。
「先ほどの、札幌行きで。私のミスで、離陸が遅れてしまい、久遠さんがご立腹だと伺ったので」
「当然だろ」
「っ……だから、お叱りを受ける前に自ら謝罪にと。申し訳ありませんでしたっ!!」
こうなったら、先手先手で反省の色を見せるしかない。
私は声を張って、勢いよく頭を下げた。
頭上からは、これ見よがしな溜め息が降ってくる。
「お前、その反省を、次に生かそうって心意気はないのか?」
蔑むような言葉が返ってきて、さすがにグッと詰まる。
私はゆっくり顔を上げてから、「いえ」と微妙に胸を張った。
「心意気は、もちろんあります。でも……」
『久遠さんが怖すぎて。次こそはと思うと、かえって身体に力が入って萎縮してしまう』
さすがに、本音をズバッと口に出す勇気はない。
口ごもったせいで、仕事への誠意を疑ったのか、久遠さんがムッと唇を結んだ。
「まあ、持ち場離れて、こんなとこで人の話立ち聞きしてるくらいだ。日々成長って言葉、肝に銘じておけ」
立ち聞きされた腹いせなのか、いつも以上に辛辣に言ってくれる。
さすがに、私の頭の中で、何本かの忍耐の神経がブチッと切れた。
「俺を捜して? なぜ」
訝し気に眉尻を上げる彼の前で、私は一度大きく深呼吸をした。
「先ほどの、札幌行きで。私のミスで、離陸が遅れてしまい、久遠さんがご立腹だと伺ったので」
「当然だろ」
「っ……だから、お叱りを受ける前に自ら謝罪にと。申し訳ありませんでしたっ!!」
こうなったら、先手先手で反省の色を見せるしかない。
私は声を張って、勢いよく頭を下げた。
頭上からは、これ見よがしな溜め息が降ってくる。
「お前、その反省を、次に生かそうって心意気はないのか?」
蔑むような言葉が返ってきて、さすがにグッと詰まる。
私はゆっくり顔を上げてから、「いえ」と微妙に胸を張った。
「心意気は、もちろんあります。でも……」
『久遠さんが怖すぎて。次こそはと思うと、かえって身体に力が入って萎縮してしまう』
さすがに、本音をズバッと口に出す勇気はない。
口ごもったせいで、仕事への誠意を疑ったのか、久遠さんがムッと唇を結んだ。
「まあ、持ち場離れて、こんなとこで人の話立ち聞きしてるくらいだ。日々成長って言葉、肝に銘じておけ」
立ち聞きされた腹いせなのか、いつも以上に辛辣に言ってくれる。
さすがに、私の頭の中で、何本かの忍耐の神経がブチッと切れた。