君がいたから


「ん………? 」


体じゅうが痛い…

やたら瞼が重たかったけど、
しびれるような痛さが辛くて、目を開いてしまう。


外は暗くて、だいぶ眠っていたということがわかった。

一人の病室は静かで、
時計の秒針の音がやたらと大きく聞こえる。



寂しいけど、痛さの方は我慢できなくはないくらいだったので、

ナースコールは押さなかった。


よく外を見ると雪が降っていると
いうことに気づく。


痛さを我慢しながら、窓の方にいって
そっと開ける。


「…冷たっ 」


吹き込んでくる風に身を震わせながら
シンシンと降り積もる雪を見る。




病気にならなかったら今ごろは
雪遊びしようかななんて…ワクワクしていただろう…


「…はぁー」


ついこの前までは病弱だったにしても

普通の生活おくれたのに。
なんでこんなふうになっちゃったのかな。


上を見ると
雪で反射して薄明るい空

もし死んじゃったら、あの上にいけるかな

楽になるのかな…

なんて…ふとした瞬間に思ってしまって
急に涙が出てくる。



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