ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
声に出して泣いて
少し心が落ち着いた俺。
ほのかが俺にって渡した紙袋から
マンガを取り出しす。
表紙に付箋が
貼られていることに気づいて、
急いで見つめてみたけど。
『読んだら、マンガは捨ててください』
書いてあったのは、たったそれだけ。
俺より年下にしか見えないほのか。
でも文字は、明らかに大人で。
流れるような達筆な文字が、
俺との関係を断つ
残酷な言葉を綴っていていた。
『ドロ痛』のマンガに挟まれていた
ネックレスに目を向ける。
レイジなんかの顔に挟まれているのが
かわいそうになってきた。
アホか、俺。
ほのかに返されたネックレスの気持ちを
勝手に考えちゃうなんて。
バカげていると思いながらも
ページを開いて、ネックレスを
レイジから助け出してあげた。
え……?
そのページには。
ドロドロに甘くて
痛々しい言葉を発するレイジなんて
存在しなかった。
いたのは、
涙をボロボロに流して
泣き崩れているレイジ。
なんで、レイジが泣いているわけ?
どうしても気になって
そのページに目を向ける。
見開き1ページに、セリフは1つだけ。
雪が泣きながら
レイジに伝えている。
『レイジ君のこと……大好きでした……
バイバイ』って。
レイジの泣き顔が、今の俺と重なり。
余計に俺の心を締め付けた。
でもさ、レイジ。お前はいいじゃん。
一度でも雪に
好きになってもらえてさ。
俺とは違う。
明らかに違う。
俺は、ほのかに好きになってもらえず、
サヨナラだったんだから。
それでも、教えて欲しかったよ。
俺のこと、どう思ってた?
ライブの後に、ほのかの家に押しかけて
迷惑だった?
寝ぼけたふりをして、ほのかに重ねた唇。
嫌だった?
もう、答えなんてわからない質問だけが。
俺の頭の中をグルグル回って。
痛みを植え付けていく。
俺の心と脳の両方に。
その痛みの波に飲み込まれるように、
俺は畳に顔を押し付け、また泣いた。