こじらせ社長のお気に入り
「もちろんだ」

今、軽く要さんにディスられたことに気付いてないのだろうか……?
なんか、当事者であるはずの私をそっちのけで、未来の話が進んでいるんだけど……

「じゃあ、いずれ山城さんになるなら、柚月さんと呼びますね」

「え、えっと……」

「あれ?プロポーズはされてないんですか?」

「あっ、と……まあ、ちゃんとは……」

要さんがジロリと颯太君を見る。

「逃げられても知りませんよ」

要さんの冷たい視線に、颯太君がピキリと固まる。

「まあ、山城さんのことはともかく、柚月さん、陽菜とも気が合うようですし、これからも仲良くしてやってくださいね」

「あっ、はい。こちらこそ」

それまでとは打って変わって、健やかな笑みを向けられた。

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