新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「悪い」
こんな話をされたって困らせるだけなのに。それほど今の俺には余裕がないのかもしれない。
重い空気が流れる中、彩香が切り出した。
「昨夜、ジョージと涼ちゃんになにがあったのか、私たちにはわからない。……でもジョージ、涼ちゃんとこのままでいいの? あの子犬系爽やかイケメンに取られちゃうよ?」
「そうだ。お前、俺たちにはっきりと涼ちゃんのことが好きだと言わないけどさ、好きなんだろ? だから今朝も涼ちゃんが起きてくるまで待ち、今もこうして落ち込んでいるんだよな? だったら諦めるな。お前がこんなになるほど好きな相手なら尚更だ」
「彩香、陸……」
するとふたりして順番に俺の背中を叩いた。
「俺と彩香が幸せになれたのは、お前のおかげだ。そのお前が幸せにならなくてどうする」
「そうだよ、ジョージ。私たちの結婚式には、絶対に涼ちゃんと出席してよ。ブーケは涼ちゃんに渡したいからさ。……まだ諦めないで。気持ちを伝えないことには、なにもはじまらないよ」
ふたりのエールに、胸が熱くなる。
こんな話をされたって困らせるだけなのに。それほど今の俺には余裕がないのかもしれない。
重い空気が流れる中、彩香が切り出した。
「昨夜、ジョージと涼ちゃんになにがあったのか、私たちにはわからない。……でもジョージ、涼ちゃんとこのままでいいの? あの子犬系爽やかイケメンに取られちゃうよ?」
「そうだ。お前、俺たちにはっきりと涼ちゃんのことが好きだと言わないけどさ、好きなんだろ? だから今朝も涼ちゃんが起きてくるまで待ち、今もこうして落ち込んでいるんだよな? だったら諦めるな。お前がこんなになるほど好きな相手なら尚更だ」
「彩香、陸……」
するとふたりして順番に俺の背中を叩いた。
「俺と彩香が幸せになれたのは、お前のおかげだ。そのお前が幸せにならなくてどうする」
「そうだよ、ジョージ。私たちの結婚式には、絶対に涼ちゃんと出席してよ。ブーケは涼ちゃんに渡したいからさ。……まだ諦めないで。気持ちを伝えないことには、なにもはじまらないよ」
ふたりのエールに、胸が熱くなる。