新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
 聞く体勢に入った社長に、ジョージさんの好きなところをあげていく。

「仕事に取り組む姿勢も部下思いなところも、本当に尊敬できる上司です。だけど、プライベートの彼はちょっと違くて。時々イジワルで、無邪気に笑ったりするんです。そして、大切な人の幸せのために、自分をないがしろにしてしまうような優しい人。……知れば知るほど素敵なジョージさんに、惹かれるばかりなんです。それは今もです」

 彼に対する気持ちは、日に日に大きくなっている。

「そうか。……キミのジョージに対する気持ちはわかったよ」

 そう言うと社長は、鋭い目を私に向けた。

「だが、丈二の伴侶となるにはそれなりの覚悟が必要だ。好いているだけでは務まらんだろう。あいつの立場上、周りから心ないことを言われるかもしれない。……それでも結婚したいかね? キミが丈二を支えられるか?」

 突きつけられた現実に、息が詰まりそうになる。

 ジョージさんとの結婚が、普通の結婚ではないことを、頭では理解しているつもりだ。 でも本当に理解できているのだろうか。

 私には知らない世界があるはず。その現実と直面しても、今と同じ気持ちを持っていられるのかな。
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