新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「どうやら聞くところによるお嬢さんのようだ」

 どういう意味だろうか?『聞くところによるお嬢さん』って。

「悪いがキミのことを少し調べさせてもらったよ。……若いのに苦労してきたようだね。でもその苦労が今、報われているだろう。Sスーパーの件がそうだ」

 褒められているんだよね?

「ありがとう、ございます」

 そう思ってお礼を言うと、社長は目を細めた。

「小川君とは、昔から付き合いがあってね。気難しい彼がたいそうキミを褒めるものだから、驚いたよ。仕事面はもちろん、芯の強い魅力的な女性だとも言っていた」

 嘘、待って。社長が小川さんと古くから付き合いがあったの? そういえば今日、噂で私とジョージさんのことを聞いたと言っていたが、社長経由で聞いたのだろうか。

 だけど、そっか。小川さんが社長に私のことをそんな風に言ってくれたなんて……。

 嬉しくて自然と頬が緩む。

「どうやら小川君の言っていたことは本当のようだ」

「えっ?」

 それって……。

 期待で胸が膨らむ中、廊下からこちらに向かってくる大きな足音が聞こえてきた。
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