新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
 そう囁けば、ジョージさんは甘くとろけてしまいそうな顔で私を見つめた。

「俺のほうが好きだよ」

「えっ? いやいや、私のほうが好きです!」

 なんて、バカップルみたいなやり取りをしてはクスクスと笑い合う。

 こうやってジョージさんとは、笑い合って幸せに暮らしていきたい。

 彼の腕の中でそう何度も願った。



 三ヵ月後。
 商談を終えて会社に戻ると、廊下で井手君と出くわした。

「お疲れ、商談どうだった?」

「お疲れ様。手ごたえは十分。いい返事がもらえるといいけど」

 どうやら井手君もオフィスに戻るようで、肩を並べて廊下を進んでいく。

「井手君はたしかキャンペーンの打ち合わせだったよね?」

「あぁ。工場見学ツアーのな。添乗員として行かなくちゃいけないから、今から憂鬱だよ。……だけど! これも仕事だ。頑張るよ」

「……うん、お互い頑張ろう」
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