新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「お礼なんていらないって。……あ! もちろん川端さんが新川部長に恋していることは、絶対に他言しないから。俺、昔から女友達の恋愛相談にのってきたし、なにかと力になれると思うからさ、なにかあったらいつでも頼ってくれよ」
「じゃあそのときはお言葉に甘えて、頼りにしているね」
「おう、任せておけ!」
そう言って井手君は自分の胸を叩き、ニッと白い歯を覗かせた。
ジョージさんと金子さんはかたちだけの婚約者で、お互いに気持ちはない。
それにジョージさんには付き合っている人も、好きな人もいないようだ。
なら焦らずに、今はジョージさんと過ごせる時間を大切にしてもいいよね。どうやら私には、井手君という強い味方もいるようだし。
「あ、注文どうする? なんでもいいぞ、好きなものを頼んでくれ」
「ありがとう。じゃあここで一番高いものにしようかな」
メニュー表を眺めながら冗談めいて言うと、井手君は慌て出す。「えっ!? いや、こっちもおいしいと思うぞ」
井手君がオススメしてきたのは、それほど高くない定食セット。わかりやすい狼狽えっぷりに笑ってしまった。
いつか私の気持ちがジョージさんに届けばいい。だってジョージさんはまだ誰とも結婚していないもの。この恋を頑張ろう。
井手君とランチをともにしながら、改めてそう思った。
「じゃあそのときはお言葉に甘えて、頼りにしているね」
「おう、任せておけ!」
そう言って井手君は自分の胸を叩き、ニッと白い歯を覗かせた。
ジョージさんと金子さんはかたちだけの婚約者で、お互いに気持ちはない。
それにジョージさんには付き合っている人も、好きな人もいないようだ。
なら焦らずに、今はジョージさんと過ごせる時間を大切にしてもいいよね。どうやら私には、井手君という強い味方もいるようだし。
「あ、注文どうする? なんでもいいぞ、好きなものを頼んでくれ」
「ありがとう。じゃあここで一番高いものにしようかな」
メニュー表を眺めながら冗談めいて言うと、井手君は慌て出す。「えっ!? いや、こっちもおいしいと思うぞ」
井手君がオススメしてきたのは、それほど高くない定食セット。わかりやすい狼狽えっぷりに笑ってしまった。
いつか私の気持ちがジョージさんに届けばいい。だってジョージさんはまだ誰とも結婚していないもの。この恋を頑張ろう。
井手君とランチをともにしながら、改めてそう思った。