クールな王子は強引に溺愛する
朝、寝ぼけ眼の目を開けて息を飲む。整った顔立ちがすぐ近くにあり、その腕はエミリーの体に回されている。
こんなにも近い距離で眠るリアムを見るのは久しぶりだ。毎夜一緒には寝ていたが、体を重ねなくなり、どこかよそよそしい雰囲気になってしまってからは、ほとんど背を向けて眠っていた。
気持ちが、通じたせい? それとも、酔って帰っていらしたから?
リアムが何時に寝所に戻ったのか知らない。起きて待っていようとしたのだが、気づけばカーテンの隙間から朝日が細く差し込んでいるのだから、いつの間にか眠ってしまったのだろう。
美しい顔立ちを眺め、頬にそっと手を当てると、くすぐったいのか眉間にしわがよる。堪らず眉間に優しく口付けると、形勢逆転し、押し倒された。
「お、起きていらしたのですか?」
手首を押さえつけられ、身動きの取れない状況で見下ろされるのは、どこか落ち着かない気持ちになる。見上げる視線が彷徨い、目を合わせていられない。