クールな王子は強引に溺愛する
「お姉様はリアム様との結婚は嬉しくないのですか?」
かわいいブライアンの質問にエミリーはドキリとした。姉が自分たちのために無理をしていると思われたのだろう。
エミリーはブライアンの前に腰を屈め、目線を合わせて両手を握った。
「いいえ。嬉しいわ。リアム様ほどの素晴らしい方にお嫁に来て欲しいと言われて戸惑っているの」
「本当に、嬉しいのですね?」
窺うような上目遣いに笑みをこぼす。
「ええ。光栄だけれど、私では申し訳なくて」
「申し訳ないだなんて! エミリー様は自信を持たれてください! お美しいのですから!」
エミリーの後ろに控えていたモリーが我慢ならないという勢いで口を挟み「すみません。出過ぎた真似を」とまた小さくなって半歩下がった。
モリーの剣幕に目を見開いたブライアンは、エミリーと顔を見合わせクスクスと笑う。そして繋いでいた両手をギュッと握りしめた。
「リアム様はお姉様を愛してくださいますよね?」
小さなブライアンに『愛』を問われ、面食らっていると、モリーが「もちろんでございますとも」と再び加勢してエミリーとブライアンを笑わせた。