クールな王子は強引に溺愛する
「リアム様、どのようになさいますか」
「第二王子はやめたと返事をしておけ」
「リアム様!」
それは許されないのだと、グレイソンの声色でエミリーにもわかる。しかしリアムはどこ吹く風を決め込み、エミリーに覆い被さる。
「リ、リアム様?」
小声で訴えても、リアムはそのままグレイソンと話す。
「とにかくわかった。今はまだいいだろう。エミリーと睦み合う時間を邪魔する気か」
「睦っ」
エミリーは、声を上げそうになるのを必死に堪えた。リアムの手は悪戯に体を線をなぞっていく。
「これは失礼いたしました。その、通常のお時間には執務室にお越し下さい」
「ああ、わかっている」
おざなりに返事をし、エミリーに口付ける。