クールな王子は強引に溺愛する

「リアム様? あの」

 リアムの胸に手を添え、懸命に距離を置こうとしても、急激に色香を醸し出すリアムの前では意味をなさない。

 それどころか押し返そうとする手は、咄嗟に起こした際に乱れた夜着からのぞく逞しい体に触れ、リアムの色気を増幅させる。

「あの様子だと慌ただしく数日を過ごした後、王都に出向く事態になる。エミリーの体調を待つ余裕がなくなった」

「あっ、ですが」

「宿に借りる貴族の客室で、というのは味気ないだろう」

 するりと太腿を撫でられ「ひゃん」と声を漏らす。リアムの口元は妖しく弧を描き、首すじに唇を触れされる。

「こ、心の準備が」

「今すぐに整えさせる」

 唇は首すじに甘く這わせられた後、唇と重なり啄んでは深く舌を絡められ、リアムの体にしがみつく。
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