クールな王子は強引に溺愛する

 ベッドの上でぐったりと横たわるエミリーを、労わるようにこめかみにキスをして抱き寄せる。

「愛している」

「私も、ですわ」

 話すのでさえ途切れ途切れの姿が愛おしい。

「やっと本当の意味でひとつになれた気がする」

 その事実を噛みしめ、感慨深い想いに浸る。

「シーツを、替えないと」

 この状況でそんなところを気にするエミリーに、リアムは小さく笑う。

「そんな心配はいい。またすぐにシーツを替えなければならなくなるかもしれない」

 リアムの冗談混じりの意見にエミリーは息を飲み、言葉を失っている。

「本気にするな。明日は式典だ。さすがに俺もそこまで人でなしではない」

「人でなし、だなんて。愛して、くださいましたわ」

「優しくはできなかった。声が枯れてしまったな」

 喉元を優しく撫でるリアムの腕に、エミリーは頬を寄せる。
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