ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています


「ゴルドン元師団長、何を勝手なことを! おいお前! 弟子だか何だか知らないが、そこを退け! 学生の分際で出しゃばるな。足手まといになる……」


ゴルドンの態度への不満をロザンナにぶつけようと若い聖魔法師は背後に立つも、目にした変化に言葉を失う。

手元が輝くのは他の聖魔法師と同じだが、ロザンナの場合はそこだけに留まらない。ロザンナの体全部が輝きを放ち出す。

瀕死の騎士団員はロザンナの光に包み込まれ、徐々に表情を和らげていく。若い聖魔法師だけでなく他の人々にも驚きが広がる。

誰もが固唾を飲んでロザンナを見つめる中で、ロザンナはそっと手を引き、小さく息をついた。

両親の事故から必死に経験を積み、聖魔法への体力もつけてきた。

ロザンナはふらつくことなく立ち上がり、裏口にあたる出入り口から負傷者を運び込む騎士団員の姿に目に止めた。

文句を言ってきた若い聖魔法師へと、光り輝くままに体を向ける。


「ご覧の通り私はまだ学生です。あなたは立派な聖職服を着ていらっしゃるのに、そこでいったい何をしていらっしゃるの? ここには一刻を争う患者がたくさんいるというのに」


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