ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています
「また明日」と手を振って、ルイーズは自室に戻っていった。ロザンナは再び暗闇の庭園へと視線を落とす。
覚悟はしていたけれど、両立は思っていた以上に大変だ。
毎日のように出されるレポートをこなしていくだけでも大変なのだが、メロディ先生からなぜか毎回、ロザンナだけ一つ余計に何かしらのレポート提出が言い渡される。
睡眠不足でぼんやりしていたり、どうしてもやる気が起きない時などは自分も悪いのだから仕方がないが、真面目に受けていてもそうなのだ。
昨日の提出物を出しに行くと次の課題を出されるという流れに、すっかりはまってしまっている。
アカデミーに来てもうすぐ半年。
本来ならアルベルトとマリンの仲が深まり、周りも彼女が花嫁に選ばれるだろうと予想し始める頃だというのに、どうなっているのだろうか。
辞退を勧めてきたアーヴィング伯爵の姿が頭に浮かび、分かっているが思うようにいかないことに心が重苦しくなる。
ロザンナは雑念を追い払うように大きく首を横に振る。いろいろ不満はあるが、とにかく今はテスト勉強に集中するのが一番だ。聖魔法で落第点を取るわけにはいかないのだから。