ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

辞退に関してはその後だと、ロザンナは心の中で結論付けた。



慌ただしい日常に、テストに向けての緊張感が合わさる中で、ロザンナもいつも以上に必死だった。

食事もそこそこに勉強をしたり、聖魔法の実技対策として練習しすぎてふらふらになってしまったり。

アルベルトに食事に呼び出され、テスト前だとは思えないほどの彼の余裕ぶりに真顔になったりもした。

やっとの思いでテスト期間を乗り越えると、過酷な現実が待っている。

テストの点数に一喜一憂する花嫁候補たちの中、ロザンナはこっそり笑みを浮かべた。

聖魔法のクラスでは総合で上位に、妃教育の方では……可もなく不可もないほぼ平均の成績を収めることができた。

そしてマリンの成績は最上位。妃としてはどちらが優秀か一目瞭然で、これでやっとアルベルトの気持ちも彼女に傾くことだろう。

花嫁候補の生徒に関しては、この前期の試験が終わると一週間ほどの休暇が与えられる。

ほとんどが実家に帰り羽を伸ばし、休暇最終日に催される学園全体でのパーティに合わせて再び戻ってくるのだ。

だがしかし、例外はある。成績が悪かった生徒はその一週間補習に明け暮れることになるのだ。

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