ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

選んでもらえると信じたい一方で、今まで同様選ばれなかったらという考えも捨てきれない。

そして、危険を回避し命をつなげなくてはという思いも強くなる。聖魔法師として、そしてアルベルトの隣で、これからも生きていきたいのだ。

花嫁候補たちが久しぶりに教室に揃ったその日に、メロディによって成績が発表され、……ロザンナは愕然とする。

個々の成績はロザンナが最高点を記録したが、最優秀者としてあげられた名前はマリンだったのだ。

そして、マリンからもたらされた情報もあわさって、再び派閥に変化が生じる。


「やっぱりマリンさんだと思っていましたわ」

「それもアルベルト様の贈り物ですか? 素敵ですわね」


数週間前までロザンナを褒め称えていた花嫁候補者たちが、今マリンを取り囲んでいる。

ロザンナのそばにはどちらにつくべきか判断がつかないでいる花嫁候補者と、呆れ顔のルイーズに苦笑いのエレナ。

今回も、真面目に取り組みさえすれば九回目のように挽回できると思っていたが、ロザンナはマリンを超えられなかった。

落ち込む間もなく、休暇中アルベルトがアーヴィング邸にしばらく滞在していたとマリン本人が自慢げに言いふらしているのを聞き、ロザンナは完全に言葉を失う。

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