ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています
四度目は常に諦めとと共に日々を送り、食べ物を喉に詰まらせて苦しみながら最期に思ったのは「アルベルト様に恋をするのはもう止めよう」だった。
五度目から人生が少しずつ変化する。なんとか花嫁候補に選ばれるのを回避し、アカデミーに行くのを免れた。
当然、最期の舞台となるパーティーにも参加しないため、ロザンナは初めて人生をまっとうすることができたのだ。
だが、これまで知らなかった結婚式やご懐妊など、理想の夫婦と称されるアルベルトとマリンのその後を目の当たりにしたことで気持ちが沈みがちになり、なんとも暗い人生となってしまった。
自分が幸せじゃないから人生を繰り返すなどという不思議な現象が起きているのではと考え、六度目は自分も誰かと恋をし結婚するという目標を立てた。
……立てたものの、前回の人生で誰と誰が結婚するかを知っているが故に遠慮が先に立ち、そして花嫁候補として目にする機会が多いアルベルトが美男子すぎて、周りがどうしても物足りなく思えた。
他国に移住して、何もわからない場所で生きていくしかないと決意を新たにアカデミーを卒業し、門から出た瞬間、馬に蹴飛ばされ、それが致命傷に。