ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

ゴルドンや弟子のリオネルの手伝いをしながら、ロザンナは力の発動や抑制、治癒の流れや魔法薬の効能まで学び出したのだが、十三歳の誕生日を迎えて半年が過ぎた頃、ロザンナの行動がスコットの耳に入り、思うように足を運べなくなる。

娘に悪い虫がつくのではと不安になったスコットにダンスのレッスン時間を増やされ、時間と体力を奪われることとなったからだ。

そんな日々が続いていた中、なぜか急にスコットから許可がおりる。

不思議に思いながらも心は弾む。約二週間ぶりにロザンナは診療所に顔を出すことができた。

患者というよりも世間話をしに来ているお年寄りたちから嬉しそうに迎えられ、最近の体調を聞きつつ話に花を咲かせる。

診察の合間にゴルドンへ挨拶をして、買い出しから戻ってきたリオネルと合流した。

リオネルはひとつ年上の男性で、赤みがかった茶色の髪と瞳を持ち、ロザンナよりも少しだけ背が高い。

光の魔力を有していて、いつかゴルドン先生のようになりたいが口癖。聖魔法師になるべくアカデミー入学が今の大きな目標である。

そんな兄弟子としての彼の姿は眩しくて、自分も彼に続けるように頑張りたいとロザンナは考えるようになっていた。

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