ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

こうしてゴルドンと繋がれたのもアルベルトのお陰であり、感謝の念を抱くたび思うことがある。

花嫁候補で無くなった後も、友人と呼べるような今の関係を、続けていけたらと。

一国の王子相手に友人。なんて大それたことを、ロザンナが自分の考えに気恥ずかしくなった時、アルベルトの手が頬に触れた。


「ありがとう。それじゃあロザンナにはここじゃなくて俺の元に通ってもらおうかな」

「えっ?」


怪訝な声を上げ、不審なものを見るように頬をくすぐる細長い指先へ視線を落とすと、アルベルトが苦笑する。


「そうしたいのは山々だけど、ロザンナと一緒に研究所に行ったり、四六時中連れて歩いたりするわけにはいかないからな。今まで通りでいい。もちろんあのふたり以外には力がバレないよう注意するように。……あぁでも、ここもここで。見張りをつけておいた方がいいかもしれないな」


つけられた注文も、その後ぶつぶつ呟かれた独り言も、ロザンナの耳を右から左へと素通りしていく。

その間、アルベルトの手が頬から離れなかったからだ。しかも片手だけだったのが両手になり、触れるだけでは飽き足らず頬をつまみ始めた。


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