ヒミツの恋をはじめよう
告白するにはどうしたらいいかを考える。
そもそも彼女は俺が誰なのかを知っているはずで、会社の人間から突然告白されたところで不信感を抱かれて終わりなのではないか。
そして、彼女が会社の人間に秘密にしていることを俺が知っていると分かったら?
最悪の場合、彼女が俺の前からいなくなってしまうかもしれない。
(いっそ何も知らない体で近づくしかないのか……)
帰宅後。ロンのご飯を用意しようと棚に手を掛けたものの、そこにあるはずのものがない。
(しまった)
自分の考え事にうつつを抜かしており、ロンのご飯を買うのをすっかり忘れていた。近所のスーパーはすでに閉店している時間であった為、コンビニへ買いに向かった。
店内に入り、猫缶を物色していると、見覚えのある姿が目に飛び込んでくる。
(あ、藤森さんだ)
休日の姿ではなく、彼女は今朝会社で見たままの姿をしており、隣には恭司の彼女の姿もあった。
「もう、詩歩飲み過ぎだよ」
「えー?そんなことないよー」
どうやら二人は飲みに行っていたらしく、恭司の彼女は終始笑い交じりに会話を続けていた。
ドリンクコーナーへ向かった二人から遠ざかるように、急いでこの場を去ろうとレジへと向かう。
(この姿はさすがにまずい)
キャップを被り、よれよれのスウェットを彼女に晒す前に店を出なくてはと、あたふたしていたところ、後方にいる彼女たちの会話が耳に入る。
「ねえ!さっちゃん!あの人でしょ!優しくてかっこいい人!」
「ちょっと!声が大きい!」
何やら恭司の彼女が誰かを見つけたようで、大きな声を上げた。
なんとなくその言葉が気にかかり、店外へ出る際に横目で二人が立っている方を見ると、顔を赤くした彼女と目が合った。
(もしかして、俺?)
視線が絡まった瞬間に目を逸らされ、彼女は俺から逃れようと店の奥へと身を隠し、見えなくなった。
そもそも彼女は俺が誰なのかを知っているはずで、会社の人間から突然告白されたところで不信感を抱かれて終わりなのではないか。
そして、彼女が会社の人間に秘密にしていることを俺が知っていると分かったら?
最悪の場合、彼女が俺の前からいなくなってしまうかもしれない。
(いっそ何も知らない体で近づくしかないのか……)
帰宅後。ロンのご飯を用意しようと棚に手を掛けたものの、そこにあるはずのものがない。
(しまった)
自分の考え事にうつつを抜かしており、ロンのご飯を買うのをすっかり忘れていた。近所のスーパーはすでに閉店している時間であった為、コンビニへ買いに向かった。
店内に入り、猫缶を物色していると、見覚えのある姿が目に飛び込んでくる。
(あ、藤森さんだ)
休日の姿ではなく、彼女は今朝会社で見たままの姿をしており、隣には恭司の彼女の姿もあった。
「もう、詩歩飲み過ぎだよ」
「えー?そんなことないよー」
どうやら二人は飲みに行っていたらしく、恭司の彼女は終始笑い交じりに会話を続けていた。
ドリンクコーナーへ向かった二人から遠ざかるように、急いでこの場を去ろうとレジへと向かう。
(この姿はさすがにまずい)
キャップを被り、よれよれのスウェットを彼女に晒す前に店を出なくてはと、あたふたしていたところ、後方にいる彼女たちの会話が耳に入る。
「ねえ!さっちゃん!あの人でしょ!優しくてかっこいい人!」
「ちょっと!声が大きい!」
何やら恭司の彼女が誰かを見つけたようで、大きな声を上げた。
なんとなくその言葉が気にかかり、店外へ出る際に横目で二人が立っている方を見ると、顔を赤くした彼女と目が合った。
(もしかして、俺?)
視線が絡まった瞬間に目を逸らされ、彼女は俺から逃れようと店の奥へと身を隠し、見えなくなった。