クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「はい?」
エミリーが差し出した手を、ライアンは物凄い形相で見つめていた。そうしてグイッと身の乗り出したかと思えば、むんずとその手を握った。
直後、ライアンの身に起きた壮絶な症状に、私は言葉を失くした。
っ!? 彼の肌という肌が粟立ったかと思えば、見るからに痒そうな発疹で真っ赤に染まる。彼は血走った目で苦しそうに胸を押さえ、細切れの呼吸を繰り返した。
「坊ちゃま! 手を放してくださいませっ!」
エミリーが叫び、後ろに仰け反りながらライアンの手を振り払う。
エミリーの手が離れると、ライアンの症状は徐々に治まっていった。
「母以外の女性に触れるとこうなる。俺はこの女性アレルギーに、幼少期からずっと悩まされてきたんだ」
切れ切れの息でライアンからされた告白。しかし私は、彼の言葉に小さく首を傾げた。
「でも……」
……そう。私はライアンと手と手を……そして、手よりももっと親密に心と体を重ね合わせている。
だけど私と触れ合った彼に、そんな症状は出ていなかった。
エミリーが差し出した手を、ライアンは物凄い形相で見つめていた。そうしてグイッと身の乗り出したかと思えば、むんずとその手を握った。
直後、ライアンの身に起きた壮絶な症状に、私は言葉を失くした。
っ!? 彼の肌という肌が粟立ったかと思えば、見るからに痒そうな発疹で真っ赤に染まる。彼は血走った目で苦しそうに胸を押さえ、細切れの呼吸を繰り返した。
「坊ちゃま! 手を放してくださいませっ!」
エミリーが叫び、後ろに仰け反りながらライアンの手を振り払う。
エミリーの手が離れると、ライアンの症状は徐々に治まっていった。
「母以外の女性に触れるとこうなる。俺はこの女性アレルギーに、幼少期からずっと悩まされてきたんだ」
切れ切れの息でライアンからされた告白。しかし私は、彼の言葉に小さく首を傾げた。
「でも……」
……そう。私はライアンと手と手を……そして、手よりももっと親密に心と体を重ね合わせている。
だけど私と触れ合った彼に、そんな症状は出ていなかった。