クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「あぁ、そうだ! 君だけが唯一、母以外に俺が触れ合える女性。俺の妻となる、運命の女性だ! 祖母の願いが神に届いたのか、本当のところはわからない。しかし、こうして巡り会えたからには、もう君を離さない。俺の生涯を懸け、君を愛しぬく!」
すっかり常の滑らかさを取り戻した手で、ライアンが私をグッと胸に掻き抱いた。彼の逞しい感触と温もりを全身で感じながら、胸にはどこかすっきりしないもやもやとした思いが渦を巻いていた。
……ライアンは、私がアレルギーに悩まされない唯一の女だから妻に望んだ。私の人となりに好意を抱き、望んでくれたわけではない。
ライアンの温かな腕の中にあって、体の内側がなぜかヒヤリとしていた。
◇◇◇
――そうして今もこの事実は、私の心に重く影を落としていた。折に触れて、私の胸をキリキリと締め付けてくる。
……駄目ね。
切欠はどうあれ、私はちゃんとライアンに妻として望まれている。ならばこの上、なにを不満に思うことがあるの。
すっかり常の滑らかさを取り戻した手で、ライアンが私をグッと胸に掻き抱いた。彼の逞しい感触と温もりを全身で感じながら、胸にはどこかすっきりしないもやもやとした思いが渦を巻いていた。
……ライアンは、私がアレルギーに悩まされない唯一の女だから妻に望んだ。私の人となりに好意を抱き、望んでくれたわけではない。
ライアンの温かな腕の中にあって、体の内側がなぜかヒヤリとしていた。
◇◇◇
――そうして今もこの事実は、私の心に重く影を落としていた。折に触れて、私の胸をキリキリと締め付けてくる。
……駄目ね。
切欠はどうあれ、私はちゃんとライアンに妻として望まれている。ならばこの上、なにを不満に思うことがあるの。