クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「っ、火事だ! 俺はすぐに状況の確認に向かう。君はエドワードに報せてくれ! 室内には既に火が回っているようだ。場合によっては負傷者が出るかもしれん!」
マリアへの指示と同時に、俺は外套を掴んで走り出す。
「ライアン様、どうされたのですか!?」
「詳細はマリアから聞いてくれ!」
駆け寄ろうとするエドワードを振り切って玄関を飛び出した。
はす向かいの屋敷と交流はなかったが、足の悪い老男爵が暮らしているのは知っていた。
無事に、逃げおおせていればいいが……!
俺が駆け付けた時には、屋敷の通り沿いの窓という窓から真っ赤な炎が立ち昇っていた。
「屋敷内に取り残された者はいるか!?」
付近には、炎に気づいた隣家の者たちが数人集まって、遠巻きに炎上する屋敷を見上げていた。その者たちに声を張れば、人の輪から使用人のお仕着せの老婆が悲壮な表情で進み出た。
「旦那様がまだ中におられます……っ! どうか、どうか旦那様をお助けくださいませっ!」
老婆が俺に悲鳴混じりに訴える。
マリアへの指示と同時に、俺は外套を掴んで走り出す。
「ライアン様、どうされたのですか!?」
「詳細はマリアから聞いてくれ!」
駆け寄ろうとするエドワードを振り切って玄関を飛び出した。
はす向かいの屋敷と交流はなかったが、足の悪い老男爵が暮らしているのは知っていた。
無事に、逃げおおせていればいいが……!
俺が駆け付けた時には、屋敷の通り沿いの窓という窓から真っ赤な炎が立ち昇っていた。
「屋敷内に取り残された者はいるか!?」
付近には、炎に気づいた隣家の者たちが数人集まって、遠巻きに炎上する屋敷を見上げていた。その者たちに声を張れば、人の輪から使用人のお仕着せの老婆が悲壮な表情で進み出た。
「旦那様がまだ中におられます……っ! どうか、どうか旦那様をお助けくださいませっ!」
老婆が俺に悲鳴混じりに訴える。