クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「おいおい!? いい男かどうかって聞かれたら、普通はカッコいいとか、見た目で答えるだろうが~」
「あら、そういうもの?」
「まぁいいや、じきに実物が見られるだろうからな。早く並ぼうぜ」
「え、ええ」
 カーラに肩を押され、集会の開始を待つ仲間たちの列に加わった。


「ライアン様は素敵ね! どなたか懇意な女性はいらっしゃるのかしら!?」
「なによドリー、あなたまさか騎士団長を狙ってるの!?」
「当然じゃない! あれだけいい男な上に、将来はエルモンド侯爵家の当主になるのよ! お近づきになるチャンスは今しかないわ!」
「おやめなさいな。未来の侯爵様がお相手じゃ、お妾さんになってしまうわよ。正妻を狙うなら、近習のレックス様あたりが狙い目よ。生家の身分は男爵と決して高くはないけれど、だからこそ正妻だって夢じゃないわ!」
 集会が終わり、午前中の作業の持ち場に着いてからも、皆の話題は騎士団の面々のことで持ちきりだった。
 作業を進める手も、滞りがちだ。
「……皆、気合入ってんな」
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