クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
……ふぅ。さすがに、この量をひとりで運ぶのは骨が折れるわね。
幾度目かの往復を終えて小屋に戻り、ちょうど半分ほどにまで嵩を減らした薪を見て、重くため息をついた。
「さぁ、もうひと頑張りよ! サクサクやらなくちゃ、お昼に間に合わなくなっちゃうわ!」
額に滲んだ汗を拭い、自分を鼓舞するように声に出してから、ひと抱え分に括られた薪の束を持ち上げた。
「これを運べばいいのか?」
数歩進んだところで、背中に声が掛かった。
「ライアン……!」
振り返ると、両脇にふた束ずつ、合計四束もの薪を抱えたライアンが、大股で歩み寄ってくる。
「待って、ライアン。これは私の仕事よ、あなたの手を煩わせるわけにはいかないわ」
「手を煩わせる? おかしなことを言う。努力や頑張りというのは俺も嫌いじゃないが、物事は効率的に進めるべきだ。こうして空いた手があるのだから、どんどん有効活用したらいい。これは入浴用の薪だな。ならば、運ぶ先は君たちの居住棟か……」
慌てて待ったをかけるが、ライアンは取り合おうとせず、ズンズンと私を追い越して行ってしまう。
幾度目かの往復を終えて小屋に戻り、ちょうど半分ほどにまで嵩を減らした薪を見て、重くため息をついた。
「さぁ、もうひと頑張りよ! サクサクやらなくちゃ、お昼に間に合わなくなっちゃうわ!」
額に滲んだ汗を拭い、自分を鼓舞するように声に出してから、ひと抱え分に括られた薪の束を持ち上げた。
「これを運べばいいのか?」
数歩進んだところで、背中に声が掛かった。
「ライアン……!」
振り返ると、両脇にふた束ずつ、合計四束もの薪を抱えたライアンが、大股で歩み寄ってくる。
「待って、ライアン。これは私の仕事よ、あなたの手を煩わせるわけにはいかないわ」
「手を煩わせる? おかしなことを言う。努力や頑張りというのは俺も嫌いじゃないが、物事は効率的に進めるべきだ。こうして空いた手があるのだから、どんどん有効活用したらいい。これは入浴用の薪だな。ならば、運ぶ先は君たちの居住棟か……」
慌てて待ったをかけるが、ライアンは取り合おうとせず、ズンズンと私を追い越して行ってしまう。