クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「い、いえ。残りは騎士の皆さんの入浴用ですから、中央棟に運びます」
「そうか。俺たち騎士の分なら、尚、君に運ばせるわけにはいかんな」
「そんなことはありませんが……。でも、本当を言うとこの量をひとりで運ぶのは辛かったので助かります。ありがとうございます」
私はパタパタと速足で前を行くライアンに並ぶと、丁寧にお礼を伝えた。
「なに。君の役に立てたのなら、こんなに嬉しいことはない」
ライアンは軽い調子で頷くと、四束もの薪を抱えているとは思えない足取りで中央棟に繋がる歩行路を進む。
私もそれに続く。しかし途中で、さすがに四束は重すぎると思い至り、慌ててひと束分を引き受けるべく声をあげた。
「でも、さすがにその量は重い……あ! せめて私にもうひと束持たせてもらえませんか!? 私、こう見えて力持ちなんです。ふた束なら、なんとか持てると思うので!」
「はっ! はははははっ!」
私の申し出に、何故かライアンは高らかな笑い声をあげた。
白い歯をこぼすライアンを、私は眩しい思いで見上げた。脈が普段よりも速く、駆け足で刻んでいた。
「そうか。俺たち騎士の分なら、尚、君に運ばせるわけにはいかんな」
「そんなことはありませんが……。でも、本当を言うとこの量をひとりで運ぶのは辛かったので助かります。ありがとうございます」
私はパタパタと速足で前を行くライアンに並ぶと、丁寧にお礼を伝えた。
「なに。君の役に立てたのなら、こんなに嬉しいことはない」
ライアンは軽い調子で頷くと、四束もの薪を抱えているとは思えない足取りで中央棟に繋がる歩行路を進む。
私もそれに続く。しかし途中で、さすがに四束は重すぎると思い至り、慌ててひと束分を引き受けるべく声をあげた。
「でも、さすがにその量は重い……あ! せめて私にもうひと束持たせてもらえませんか!? 私、こう見えて力持ちなんです。ふた束なら、なんとか持てると思うので!」
「はっ! はははははっ!」
私の申し出に、何故かライアンは高らかな笑い声をあげた。
白い歯をこぼすライアンを、私は眩しい思いで見上げた。脈が普段よりも速く、駆け足で刻んでいた。