クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
正直に告げれば、またしてもライアンは私の想像の遥か上をいく言葉を返す。その言い方では「私の言動」ではなくて、「私」が可愛いと言っているように聞こえてしまう。さらに質の悪いことに、これを告げる彼の表情は至って真面目。私の反応を楽しんだり揶揄ったりする意図でないことは瞭然だった。
「そもそも、私に寄って来たい虫なんていませんから。……ではライアン、薪はここに積んでください」
気恥ずかしさもあり、少しつっけんどんに答えると、私は折よく到着した置き場所に先に踏み出していって薪を下ろした。
「ここでいいのか?」
ライアンは私の指示通りに、四束の薪を積み上げてくれる。
「はい、ありがとうございます」
「残りは確か五束だったよな?」
「そうです」
「よし。ならば、もう一往復で運びきれるな。ところで、何故手で運んでいるんだ? ここには荷運びに使う荷車などはないのか?」
話題が切り替わったことに、私は内心でホッと息をついていた。
「あるにはあるんですが、農作業用の荷車は大きくて、居住棟の歩行路を引くには向かないんです」
「そもそも、私に寄って来たい虫なんていませんから。……ではライアン、薪はここに積んでください」
気恥ずかしさもあり、少しつっけんどんに答えると、私は折よく到着した置き場所に先に踏み出していって薪を下ろした。
「ここでいいのか?」
ライアンは私の指示通りに、四束の薪を積み上げてくれる。
「はい、ありがとうございます」
「残りは確か五束だったよな?」
「そうです」
「よし。ならば、もう一往復で運びきれるな。ところで、何故手で運んでいるんだ? ここには荷運びに使う荷車などはないのか?」
話題が切り替わったことに、私は内心でホッと息をついていた。
「あるにはあるんですが、農作業用の荷車は大きくて、居住棟の歩行路を引くには向かないんです」