クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「ふっ、ふふふっ。私、あなたのこと鼻に突く優等生で嫌だなって思ってたんだけど、なかなか可愛いところがあるじゃないの。ちょっと耳を貸してごらんなさいな? あなたにいいことを教えてあげる」
「ドリー?」
 私の声に先に反応したのはドリーで、彼女がやや強引に私の肩を引き寄せらたと思ったら、その耳元に唇を近づける。
「あなたが心配している子供の頃の一件はまったくの問題外ね。院長先生の言う素肌はね、シュミーズだって着ていない本当の裸よ」
「え……?」
「ふふっ。男性とふたり、生まれたままの姿になってピッタリと抱き合ったんじゃなければ大丈夫よ。もっと言うとその禁さえ犯さなければ、男性と手を取り合ったり、口付けだって、だいじょ――ぅぷっ!」
 ドリーの囁きは、カ―ラがその口を手のひらで塞いだことで途切れた。
「まぁ、なんだ。ドリーの表現はちょっとアレだけど、概ね正解だ。とにかく、院長先生の言う素肌を合わせるは、マリアが心配してるそれには該当しないから大丈夫だよ」
「そうだったのね。……でも、よかったわ。私、ちゃんと修道女になれるのね」
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