クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
「……マリア、君はその掟について思い違いをしている。君が修道女になる道は、まだ断たれてはいない」
「それは、どういう意味ですか!?」
「これの意味は、君が修道女になるのならあえて知る必要はない。だが、もし君が俺との未来を望んでくれるのなら、近い将来俺が君に教える」
 怪訝に思って問いかければ、ライアンはこんなふうに答えた。
 さらに彼はグッと身を乗り出すと、真摯な目で更に言葉を続ける。
「俺は君に修道女にはなって欲しくない。君には修道女となる未来ではなく、俺と共に歩む未来を選らんで欲しい」
 ……いったい、なにを言っているの?
 突然のことに、すぐには理解が追いつかない。私は瞬きをするのも忘れ、深いブルーの瞳を食い入るように見つめた。
「急な告白に驚くかもしれないが、俺は出会った瞬間から、君に運命を感じていた。そうしてこれから同じ時間を過ごす中で、俺はもっともっと君を好きになると断言できる。マリア、俺が君を誰よりも幸せな花嫁にすると約束する。だから修道女にはならず、俺の妻になってくれ」
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