一生ものの恋をあなたと
「だからね、夏休み中に引っ越して来た方が
愛ちゃんのためにもいいと思うんだよ。
通勤がラクでしょう。
と言っても、後1週間しかないからね、夏休み。
急がないとねー。
あ、聖には連絡して、坂上のご両親と最短で顔合わせできるように段取りするつもりだから。
平日の夜でもいいよね?」

「は、はい…」

怒涛の流れについてけない…

「仁、その流れだと、顔合わせの時には婚姻届も用意しておいた方がいいんじゃないか?」

「ああ。もちろんだ。
明日、葉子が取りに行く予定だから。」

え!
早っ!

「花とお散歩がてら行ってきますね〜。」

「ちょ、ちょっと待てよ。
早すぎて俺達ついて行けてない…」

「蓮、6年も待たせたんだぞ。
お前だって、早く一緒に住みたいだろ?
諸々の手続きは一気に済ませた方がいい。
それから、ゆっくり結婚式の準備をしろ。」

「…愛、それでいい?」

「あ、うん…
早すぎて、ちょっとびっくりしたけど…
でも、お兄さんの言う通りかも。
…早く一緒に住みたい。」

「ホ、ホントに!?」

「ほら〜、愛ちゃんもこう言ってる。
決まりだな。
話進めるぞ。」






こうして…
私達の結婚式までのスケジュールは
着々と猛スピードで進められることになった。




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