鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
それからのことは、もっと曖昧で、途切れ途切れに断片的な記憶が、辛うじて、微かに残っているくらいだけれど。
四つん這いになって、獣のように背面から覆い被さってきた鬼畜に、後ろから胸を弄びながらにバックからだったり。
対面座位だったり、他にも色んな体勢にされて、何度も何度も、容赦なく激しく貫かれていたような気がする。
そんな私が、今日が週末の土曜日だということにホッと安堵しつつ、ベッドから起き上がることができたのは、もうお昼をとっくに回った頃で。
意外にも、料理が趣味だとかいう鬼畜がアイランドキッチンで何やら凝った料理を作っているらしい姿を尻目に。
私は、リビングのこれまた無駄に広くて立派なこじゃれたダイニングテーブルに向き合って、料理ができるのを今か今かと待っているところだ。
驚いたことに、眼が悪いらしい鬼畜のメタルフレームのメガネ姿を寝起きで見てしまった、こっそりメガネフェチだった私が、不覚にも、胸をときめかせてしまったということは絶対に内緒だ。
ていうか、鬼畜と『雇用契約』を交わしていることも、『恋人のフリ』をしていることも、こんな関係になってしまっていることも、全部ひっくりめて、墓場まで持っていくくらいの極秘事項だ。