鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 そのことに、途中で気づいてしまった私が、慌てて会話を軌道修正させるべく。

 口元に拳を当てて軽く咳払いしてから、話を逸らしたのだけれど……。

「……あっ、いや……でも、ポーチドエッグに、オムレツにサラダに、バゲットのガーリックトーストに、オープンサンド、リゾットに、ラタトゥイユ? って……ええっ!? まだあるんですか? こんなにたくさんは食べられないですけどっ」

「……え、あぁ、すみません。侑李さんの好みが分からなかったものですから、少々作りすぎてしまいまして……」

 なんて、何やら急にバツ悪そうに、私の視線から逃げるようにして、ふいっと顔を伏せ、照れたように首の後ろに右手を当てて、擦るような仕草を見せる鬼畜の姿に。

 またしても私の胸がキュンって切ない音を響かせたような気がした。

 ーー誤解があったら困るから言っとくけど、本当に、神に誓って、気がしたってだけなんだからっ!
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