鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
後ろから鬼畜に抱きしめられてしまった腕の中で、ここが、鬼畜のテリトリーだということをすっかり忘れていた自分の警戒心のなさを後悔しているところに。
「侑李さんは警戒心がなさすぎです。いつまでもそんな無防備な格好で居られては、眼のやり場に困ってしまいます。それとも、僕のことを誘ってるんですか?」
鬼畜にも同じようなことを言われてしまい。
鬼畜に何か言い返してやろうにも、言われた通りだから、ぐうの音も出ない有り様だ。その上。
そういえば今自分が、シャワーの後鬼畜に、バスローブでいるよりはいいでしょうと用意してくれた大きめのダンガリーシャツを上に羽織っているだけという、なんとも心許ない姿だということを今更ながらに思い出してしまい、急に恥ずかしくなってきて。
ボンッと音がするんじゃないかってくらいの勢いで、顔なんて真っ赤になってるんじゃないかと思うくらい、熱くなってきた。
それらはきっと、後ろからバックハグという、いかにも普通の女子がキャッ素敵、と胸を高鳴らせて喜びそうなことを簡単にやってのけた鬼畜にも、伝わってしまっていることだろう……。
そう思うと、余計に恥ずかしくなってくるものだから、こうしている間にも、どんどん身体が滾るように熱せられて、顔どころか耳も首も、もうきっと全身真っ赤に違いない。
でもそれは、もとはと言えば、鬼畜の所為なのだ。