鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 ……という訳で、お互いの汗や諸々でべたついた身体を綺麗にするためだったはずが、結局、バスルームでも散々喘がされる羽目になって。

 もう、何度イカされたか分からないほど、宣言通り、時間をたっぷりとかけて堪能されてしまったのだった。

 さすがに、夜はゆっくり休ませてくれたけれど……。

 そういえば、寄り添うようにしてずっと傍に居た鬼畜の腕の中で眠りについたんだっけ。

 悔しいことに、身体の相性が抜群にいい所為か、鬼畜の腕の中の居心地が頗る良くて、いつもより熟睡してしまっていた、ことは内緒だ。

 それはさておき、現在、どういう状況なのかというと。

 横向きの体勢で眠りについていた私の身体は、後ろから鬼畜によって、しっかりと包み込むようにしてホールドされてしまっている状態で。

 どうやらさっき感じた、あの、あたたかなぬくもりと、なんともいえない心地良い感触の正体は、鬼畜だったようだ。

 寝起きだった筈の頭の中に、一昨日からこれまでの映像が、あたかも走馬灯のように次々に浮かんできてしまった私は、たちまち全身を真っ赤にさせつつも。

 私が寝起きなのをいいことに、さっきから鬼畜が後ろから回した手で、私の胸をスリスリと撫でているのを、抗議するも。

「ちょっと、何勝手に触ってんのよッ!」
「昨日もあんなに愛しあったんですから、これくらい許してくださってもいいじゃありませんか。侑李さんはケチですねぇ」
「あっ……ちょ……ヤダ~」

 朝から、なにやら頗るご機嫌な鬼畜によって、もう知り尽くされてしまっているらしい、身体の弱い所ばかりを攻められてしまっては。

 ーー鬼畜のペースなんかに流されて堪るか!

 そう思うのに、鬼畜によって完全に手懐けられてしまっている私の身体は、抗うことなどできずに、呆気なく流されてしまうのだった。
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