鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「どれもこれも侑李さんによく似合うと思うのですが。そうですか、こういうのは苦手ですか。残念です。あっ、そうだ。それじゃぁ、今日は店に行って、侑李さんに好みの服を選んでいただきましょうか? これからは、ここで週末一緒に過ごすわけですから、色々と揃えておかないといけませんし。勿論、支払いは僕がいたしますので」
「……えっ!? いえいえ、クリーニングに出していただいてたスーツでいいんですけど」
「あれは仕事用の服じゃありませんか。僕の恋人である侑李さんには、それ相応の服を着ていただかないと、周りにも怪しまれてしまいますし。なにより僕の気が済みません」

 ――いやいや、恋人じゃなくて、ただの、『恋人のフリ』だし。

 それに、『それ相応の服』って何よ? もしかしてバカにしてんの?

「別に、”恋人のフリだけ”なんですから、何着たっていいじゃありませんか。それとも、庶民の私が着ているような安物の服じゃダメってことですか?」
「いえいえ、そういう意味じゃありません。僕はただ、侑李さんに恋人らしい服を着ていただきたいと思っただけです。デートで仕事着のスーツなんておかしいでしょう?」
「だから、本当の恋人じゃないしッ!」
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