鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
「『敵を欺くには先ずは味方から』っていうじゃありませんか。何事も用心に越したことはありません。だから侑李さんは、僕と本当の恋人になったつもりで接していただかないと困ります。
あぁ、そうだ。侑李さんが少しでもそういう気分になれるように、今日のデート中……いえ、これからは、僕のことを『隼』と名前で呼んでください」
「はっ!? 別にそこまでしなくてもいいじゃないですかッ!」
「もう、お忘れですか? これは、『雇用主』である僕からの『業務命令』です。『従業員』である侑李さんには従っていただかなければ困ります。試しに、さっそく呼んでみてください。さぁ」
「////ーーッ!? は……隼さんッ」
鬼畜と対峙して言い合ってるうちなにやら可笑しなことになって、鬼畜のいうところの『デート』とやらをすることになってしまった私は、鬼畜のことを名前で呼ぶという『業務命令』まで命じられてしまい。
これまで以上にニヤリとした微笑を満面に湛えた鬼畜にジリジリとにじり寄られ、羞恥に塗れつつもなんとか声を放ったものの、それは酷く裏返ったものとなってしまったのだが、鬼畜は酷くご満悦のようだった。