鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 少し遅めの朝食を済ませた私たちは、念を押しておくが、デートではなく買い物に行くために、鬼畜の住むタワーマンションの駐車場へと訪れていた。

 今日も勿論、鬼畜お手製の美味しい朝食を堪能させてもらったのだが。洋風に不慣れな私のためかは定かじゃないけど、今朝のメニューは和風で。

 野菜たっぷりのお味噌汁に鮭の塩麹焼き、だし巻き卵、ほうれん草のおひたしに、キュウリとワカメの酢の物という、普段から食べ慣れているものに加え。これまた美味しいモノばかりだったものだから、ついつい食べ過ぎてしまった。

 ……なんだか、すっかり餌付けされているような、そんな心地がしないでもない。

 でも、それよりも、このままいけば確実に体重が増えそうで、そっちの方が心配だ。運動でも始めようかなぁ。

 そんなことを思案しながら、着慣れない淡いパステルピンクの上品なAラインワンピース越しにお腹の部分を指で摘まみつつ、少し前を颯爽と歩く鬼畜の後に続いて、駐車場に到着しのだが。

 それまでに目にしたマンションの豪華な内装には眼を瞠りっぱなしだった。

 私が鬼畜の自宅に訪れた時には、酔い潰れていたため当然知りようがなかったけど。驚くことに、このタワーマンションは、職場である『YAMATO』とうちの自宅とは、そう遠くないところに位置していて。
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