鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
この土地で生まれ育ち今も住んでいる私にとっては、見慣れた景観だけれど。
ドラマの主人公が住んでいそうな、そのなんとも豪華で都会的な佇まいとは全く真逆の、下町情緒あふれる我が家のある路地裏とはかけ離れた世界観に、以前からどこか別世界のような、近寄り難いイメージを抱いていた。
それがまさか、そんな空間に自分が足を踏み入れることになろうとは、人生何があるか分からないものだなぁ。
なんて、初めて目の当たりにしたタワーマンションの近代的な内装に終始圧倒されつつ呑気にそんなことを考えていた私の耳に、唐突に、鬼畜から声をかけられて。
「侑李さん」
「……え?」
すっかり自分一人の世界にトリップしてしまってた私は、なんともおまぬけな声を返してしまっていた。
それを後ろに振り返ってきた鬼畜に、甘いマスクを最大限に活かした、あのキラースマイルでふっと微笑まれてしまい。
加えて、爽やかなネイビーのセットアップに真っ白なシャツを着込んだだけなのに、なんともスタイリッシュな鬼畜の王子様然とした装いが相まって。
ついうっかり見惚れてしまったのを、
「侑李さん、どうしました? ボーっとして。もしかして……僕に見惚れちゃってました?」
今朝からやけにご機嫌な鬼畜にまんまと言い当てられてしまい、なんとか誤魔化そうと、
「はっ!? そんな訳ないでしょ? そっ……その車っ。その車に見惚れてたんですッ!」
出た言葉はなんともお粗末なモノだった。
ドラマの主人公が住んでいそうな、そのなんとも豪華で都会的な佇まいとは全く真逆の、下町情緒あふれる我が家のある路地裏とはかけ離れた世界観に、以前からどこか別世界のような、近寄り難いイメージを抱いていた。
それがまさか、そんな空間に自分が足を踏み入れることになろうとは、人生何があるか分からないものだなぁ。
なんて、初めて目の当たりにしたタワーマンションの近代的な内装に終始圧倒されつつ呑気にそんなことを考えていた私の耳に、唐突に、鬼畜から声をかけられて。
「侑李さん」
「……え?」
すっかり自分一人の世界にトリップしてしまってた私は、なんともおまぬけな声を返してしまっていた。
それを後ろに振り返ってきた鬼畜に、甘いマスクを最大限に活かした、あのキラースマイルでふっと微笑まれてしまい。
加えて、爽やかなネイビーのセットアップに真っ白なシャツを着込んだだけなのに、なんともスタイリッシュな鬼畜の王子様然とした装いが相まって。
ついうっかり見惚れてしまったのを、
「侑李さん、どうしました? ボーっとして。もしかして……僕に見惚れちゃってました?」
今朝からやけにご機嫌な鬼畜にまんまと言い当てられてしまい、なんとか誤魔化そうと、
「はっ!? そんな訳ないでしょ? そっ……その車っ。その車に見惚れてたんですッ!」
出た言葉はなんともお粗末なモノだった。