鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 そこへ再び、鬼畜からはトドメでも刺すかのようにして、相変わらずの優しい甘やかな眼差しと一緒に甘い言葉まで喰らってしまい。
 
「でも、それだけ、侑李さんが僕のことを意識してくれてるのだと思うと、嬉しくて仕方ありません」

 ――また、そんな思わせぶりなことを。そんなもん私は信じないんだからっ!

 胸の内では、威勢のいいことを言ってるにもかかわらず、その一方では、素直に喜んでしまっている自分も居て。

 それでも、どこまでも往生際の悪い私の心は素直に認めることなんてできないでいる。

 ――認めてしまったところで、辛くなるだけだと分かっていて、認めることなんてできるはずがない。
 
 だって、鬼畜にとっては、ただの暇つぶしの玩具くらいにしか思われていないだろうから。

「べっ、別に、あなたのことを意識してるわけじゃありませんっ。ただ、こんな風に男の人と車で二人っきりになったことがなくて、緊張してただけです。誤解しないでくださいっ」 

 だからなんとか踏ん張って、そう言って突っぱねたというのに……。
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