鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
あたかも、当然のことのように、にこやかな微笑みを浮かべながら、優しい甘やかな声音で、本当の恋人にでも言い聞かせるようにして放たれた鬼畜の言葉に、また私の胸が勝手に高鳴ってしまい。
これ以上、こんな風に鬼畜に本当の恋人のように扱われてしまったら、もう取り返しがつかなくなってしまいそうで。
堪り兼ねた私が、これ以上鬼畜に惑わされないためにも、
「そんなこと言って、何が楽しいんですか? ふたりだけの時は、そういうのもうやめましょうよ? あなたみたいに、スラスラ次から次に嘘はつけませんけど、練習なんてしなくてもちゃんと演じますからっ!」
強い口調でまくしたてるようにして、鬼畜に向けてまっすぐに放った言葉は、
「心外です。僕は侑李さんにも、侑李さんのご家族にも、嘘なんてついた覚えはありません。勿論、さっき言ったことも全部、本当のことですよ」
鬼畜の思いもよらなかった言葉によって、ピシャリと跳ね返されてしまったのだった。