鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
しばらくして、初めて味わった感覚に未だ夢現《ゆめうつつ》って感じでぼんやりとしてしまっている私の顔を隼が切な気な眼差しで見やってから、
「侑李さん、挿入した途端にイッちゃうなんて可愛すぎです。もう、手首だけじゃなく、侑李さんが心変わりしても僕から逃げられないように、全てを雁字搦《がんじがら》めにして、ずっと僕だけのものにしたいくらいです」
やっぱり切な気な表情を浮かべている隼が苦し気な声音でそういうと。
あたかも言葉通りにでもするように私の身体は、ぎゅうっと全身で掻き抱くようにして強い力で隼に抱きすくめられてしまっていた。
そんな独占欲を剥き出した少々アブノーマルなことを口にしつつも不安そうな隼のことがどうにも愛おしく思えてしまう私が、心変わりなんてする訳がないのに……。
そうは思いつつも、人の気持ちなんていつどうなってしまうかなんて自分にも分からないとこあるし。
こんなに気の強い可愛げのない私のことを隼がずっと好きでいてくれるなんて、保証もないし。
隼同様の不安を抱えているから、隼の気持ちが手に取るように分かる。
隼の不安が少しでも解消されることを希うようにして、私はそんな言葉を放ってしまうのだった。
「そんなことで隼が安心できるんだったら、私はどうされてもいいよ? それくらい隼が好きだもん」
――隼になら何をされても構わない。
放った言葉通り、私の頭の中はそのことだけで埋め尽くされていた。