鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
初めは、懇願してくるような言い方だったものが、いつしか我儘な子供のようなものになっていて。
ーーもう、いい歳した大人が、そんなに甘えてきて、みっともない。
隼と付き合う前の私だったら、きっと、いや、絶対そう思っていたに違いないだろうし。
速攻で怒って、隼のことを突き放していたに違いないだろう。
ところが、隼と付き合うようになってからというもの、隼の言動一つにイチイチ胸をときめかせてしまう私は、
「もう、しょうがないわねぇ? まだ時間もあるし、本当にあとちょっとだけだからね?」
本当は、隼にそんな風に言ってもらえて嬉しくてしょうがないクセに。
素直になれないものだから、結局は、照れ隠しで上から目線の素っ気ない、可愛くないものしか返せはしないのだけれど。
それでも、以前の私からは想像できないくらいの変わりようだった。
「はい、分かっています」
「……あっ、ちょっと、何胸触ってんのよッ!」
「だって、侑李さんの胸が柔らかくて気持ちいいんだからしょうがないじゃないですか。それなのに、触ったらダメだなんて、酷すぎます」
ところが、ひとつだけ困ったことがあって。
それは、どうやら胸フェチらしい隼が、隙あらば、私の胸を後ろから回してきた手で大事そうに包んで、ふにふにとしてくることだった。