鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
唐突に、隼から渡したいものがあると言われて、カードキーを渡された私が、『わぁ! もしかして合鍵? 嬉しい! むふふ』なんて思っていたら。
「侑李さんの荷物は、もう既に引越し業者に寝室の隣の部屋に運びこんで貰ってます。レイアウトとか気に入らなければ、すぐに変えますので遠慮なく仰ってくださいね。お父様や侑磨さんにも了承済みなのでご安心ください」
隼から信じられない事後報告をされてしまい、私の頭は数秒間真っ白になった。
「これからは時間なんて気にせずに、ずーっと一緒に居られます。これからはもう絶対に、侑李さんに不安な想いなんてさせませんから」
時間を気にせず隼と一緒に居られるのは確かに嬉しいし、隼からすれば、サプライズのつもりだったのかもしれないけれど。
私に一言の相談もなしにこんな大事なことを勝手に決めてしまってたことに対して、無性に腹が立って腹が立ってしょうがなかったのだ。
「どうしてそんな勝手なことするのッ?! 信じらんないッ! 私、帰るッ!」
「……え!? 侑李さん?」
激怒し瞬間湯沸かし器と化してしまった私は、さっきの私同様放心しして私の突然の行動に対応の出遅れた隼の呼び声を振り切って、着の身着のままマンションから飛び出してしまっていた。