鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
これ以上、隼に可愛げがないって思われてしまう前に、直接隼の口から聞いてしまう前に、一刻も速くここから逃げ出してしまいたいーー。
その想い一心で、隼から逃げ出そうとじたばたしている私のことを逃がさないというように、身体に跨って私のことを相変わらずソファに組み敷いたままでいる隼。
そうこうしている間に、とうとう隼から、盛大な溜息に続き、至極呆れ果てたっていうような言葉が放たれて。
「はぁー……、違うって言ってるのに、どうしてわかってくれないんですか?」
ーーとうとう愛想尽かされちゃったんだ。
そう思って身体を強張らせて隼からの言葉にダメージを受けないように身構えた私の元に、隼からあっさりと了承ととれる言葉が放たれた。
「分かりました」
この急展開に、自分では確かめようがないけれど、きっと私は阿保面を晒していたに違いない。
だって、もう聞き入れてもらえないと思っていたんだから、そりゃそうだろう。
そんな私の耳に、隼の声が再び聞こえてきて。
「侑李さんは本当に頑固ですね? ちゃんと話しますから、よく聞いてください」
隼の全てを知りたい。そしてその全てを受け入れたい。ようやく私のその想いが通じたのか、隼は呆れながらも本心を口にしてくれようとしているようだ。
もうそれだけで嬉しくって堪らないっていうのに……。
当の隼の表情は不安一色になってしまっている。