鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
普段の私なら、ここで強い口調で反論をするところだろうけど。
隼に言われた通り、
『隼がほしくて堪らない。速く触れてもらいたい』
その想いに駆られてしまっている私は、意外にも素直な言葉を放っていた。
「うん。隼に触れてほしくて堪らない。速く隼に抱いてほしい」
自分から私にそう仕向けておいて、躊躇なくそう答えた私のことを一瞬だけ驚いたように見遣った隼。
けれどすぐに破顔して、愛おしそうに眇めた瞳で私のことを見つめてきて。
「僕は侑李さんのことしか眼中にないのに。セフレに嫉妬して怒ったり、そうやって素直に答えてくれたり、侑李さんは本当に僕を煽るのが上手ですね?」
独りごちるようにして呟いたあとで。続け様に。
「もうそんな嫉妬なんてしないように、僕がどんなに侑李さんのことを想っているか、ちゃんと身体に教え込んで差し上げます。覚悟はいいですか?」
私の腰に回した手で隼の方に抱き寄せられ、耳元で甘やかな声音で囁かれた私は、「うん」と、無意識のうちにそう答えていた。
その返事を聞き届けた隼によって、私の両手首には、慣れた手付きで手錠がかけられていたのだった。
そうして、ついでとばかりに箱に入っていたアイマスクまで付けられてしまった私の視界には、当たり前だが真っ暗な暗闇だけが広がっている。
急に真っ暗に閉ざされた空間に放り込まれたようで、心細いはずなのに、隼の匂いとぬくもりに包まれているせいか、不思議と怖さは感じられない。