鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
目には見えないけれど、隼の言葉に素直に頷いて見せた私の反応に、口調からしてとても満足そうな隼。
私の頬をそうっと優しく手の甲で撫でてくれている隼は、きっと恍惚な表情を浮かべているのだろう。
隼の言葉に答えることもできず、快感にただ身を捩っていただけだったのに、ご褒美をもらえるなんて思わなかった私は、首を傾げるしかなかった。
すると、私のことを組み敷いていた隼がすっと離れていく気配がして。途端に心細くなってきた。
その想いを抑えることができなかった私が手錠をかけられている両手で隼のぬくもりを追い求めて、カチャカチャと音を立てながら宙を彷徨わせていると。
何やらガサゴソと物音がして。どうやらさっきの箱から何かを取り出してるようだ。
そこへ、私の様子に気づいたらしい隼からクスッと笑みを零すような声が聞こえてきて。続け様に、少し呆れたような声音が放たれた。
「そんなにご褒美が欲しいですか?」
「隼が急に離れていったから、心細くて」
いつもなら悪態をついているところを、拘束された上に見えないため、心細さが勝っている私は思ったままを紡ぐことしかできない。
それを聞いた隼は、呆れているのか、はぁー……と、盛大な溜息を零したかと思ったら。
「そんな可愛いこと言ってると、この先ずーっと目隠ししたままでセックスしますよ?」
すぐに私の元に戻ってきて、そんな意地悪なことを言いながら、ぎゅうっと強い力で腕の中に包み込んでくれている。
ーーどうやら呆れられた訳ではなかったようだ。
そう思ったら嬉しくって、隼のことを無性に抱きしめ返したくなってきた。とはいえ、拘束されてるからされるがままなんだけれど。
「うん。隼がしたいなら、いいよ。その代わり、離れた後はこうやってぎゅうってしてほしい」
だからせめて、言葉では素直に返したいって思ってそう返した。