【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
呆然としてしまっている私の様子なんて気にもとめずに、隼は手錠とアイマスクを外すと、それを箱にしまった。
そうして私に背を向けて、ベッドの縁に腰を落ち着けている。
私はその間、泣きそうなのを気取られたくなくて、隼の顔を直視できずにいたから、隼がどんな表情でいるのかは不明だ。
けれど終始無言で、さっさと寝室から出て行けと言われているようで、余計惨めな気持ちになってくる。
自分から別れを切り出したんだから、いつまでもここでメソメソしててもしょうがない。
急に明るい照明の下に晒されたお陰で、涙が滲んで熱くなった目が眩む。
目をショボつかせながらも、寝室から出ていこうと、よろよろとベッドから起き上がり、重い足をなんとか一歩踏み出そうとした私の背後で、ボソッと呟きを落とした隼。
「やっぱり、侑李さんの僕を好きだっていう気持ちはそれぐらいのものだったんですね」
隼の声は小さくて、なんとももの悲しい切なげな声音だった。
でも、それはこっちが言いたい台詞だ。
真っ先にそんな言葉が頭に浮かんで。ムッと唇を尖らせてから、ふと、気づいた。